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「じゃあ俺は理人さん迎えにいってくるよ。」
あの人放っておくと帰ってこない気がするから。
俺はそう二人に告げて階段を降りようとした。
「え?え?千景くん!いいのですか?」
水瀬さん挙動不審すぎる。
「別に。じゃあいってきます。」
水瀬さんは変わらずあたふたしてたが兄さんがいってらっしゃい、と手を振ってくれたので俺は水瀬さんを放置して理人さんを探しに行った。
理人さん探す前に山じいのところ行くか…
山じいの家は日枝流荘の裏にあるまあまあ立派な日本家屋だ。ここに山じいは一人で住んでいる。
「山じい、千景だけど。」
正面の入り口まで行くのは面倒なので俺は裏口から入った。
「いいところに来たな!今お前さんに連絡しようかと思ったんだ!実はポチは帰ってきたのだが今度は理人がどっかにいってしまった!」
ポチとは山じいの猫だ。
大体予想通りの展開だ。
「だから理人さんに猫探し頼まないでっていつも言ってるだろ。このパターン何回目だと思ってるんだ。」
山じいに文句をいうと山じいは笑いながらこう言った
「わしもそう思って理人に千景にお願いできないか、と言ったんだ。なのにあいつは自分が行くと言って張り切って出ていってしまったんだ。」
笑い事じゃないんだけど。
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