アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
あれは、、、
-
場所は丁度、炎の家の後ろ
矢上組の屋敷の裏門の目の前
聞こえた声
それは懐かしい声だった
「零ぃ〜きょーはなにするの?」
「今日は偵察だちゃんと顔隠せよ?」
「うん!」
自然と頬に涙が伝って来る
覚えてる
いつも優しく包み込んでくれて居た声
喋り方が違ってもわかる
少し姿が見える
零さんに頭を撫でられている身長が低めの男
男なのに可愛い顔をして居て女に見える顔
「ゆ、う、、、?」
そんな声がポツリとこぼれ落ちた
その瞬間俺の方向を見る優と零さん
「ぇ、、、?しゅ、う、、?」
俺を見た時の優の顔は
悲しみと絶望と苦しみと怒りが混ざり合ったような
すごく見ているだけで苦しくなる
優の目は怯えて体が震えているのが遠くからでもわかる
「優っ!大丈夫か!」
そう言って零さんが優を自分の背中に隠す
まるで大切なものを隠すように
「チッ、油断したか、おい、涼、あいつを頼む」
「はいっ!」
どう言ってガタイのいい男が俺の腹を殴った
俺はそれとともに意識をなくした
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 174