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独占欲
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真白は自分に打ち付けられる佐伯の熱に翻弄されていく。ぐちゃぐちゃという水音とパンパンという打ち付けられる音が真白をどんどん絶頂へと押し上げていく。それを見計らってなのか佐伯は自身を真白から引き抜いた。絶頂へと向かう波に押されていた真白に急激な喪失感が襲って、真白は慌て佐伯を見ようと振りかえろうとしたが、視界が引っ繰り返る。真白は仰向けにされ、佐伯と目が合う。佐伯は真白の両膝の裏に手を入れ、そのまま持ち上げ真白の顔の横に膝をくっつける。あまりにも恥ずかしい姿にされた真白は佐伯に抗議しようとしたが、それは叶わなかった。
「いやぁあああ!!」
真白の後孔を真上から佐伯は自身を一気に打ち付けた。真白はあまりの衝撃に悲鳴を上げた。だがその衝撃もすぐに快楽に変換されていく。真白の見開いた瞳からは生理現象なのかポロポロと涙が流れ、だらしなく開いた口からは涎が垂れる。
一度激しく挿入したまま佐伯は動きを止め、微笑みを湛えながら真白を眺める。快楽が欲しくて仕方ない真白は、強請るような瞳でそんな佐伯と目が合う。すると佐伯の微笑みにいつもとは違うものをまた感じた。佐伯はまだ怒ってる…真白は佐伯の怒りに触れるのが怖かったが、快楽を得たくてどうしようもなくて佐伯に問いかける。
「……ほ、ほんぶちょ…なんで…なんで…おこ…おこってるの…?」
「…お前には怒ってないよ…お前の弟に怒ってるけど。ああ、簡単に弟に押し倒されるのは頂けないけど」
「……あ、動いて…お願い…ね…」
甘い声で強請ってみるも、佐伯は動いてくれない。体が感じすぎて辛い。でももっと刺激が欲しい。感じすぎている体はもう自分の意志とは関係なく震えてビクビクと揺れる。欲しい、欲しい、早く、欲しい。
「…いいよ、動いてあげる。でもな……真白」
「んあ!」
佐伯はグッと真白の体を引き寄せて顔を近付け覆いかぶさり、怒気を含んだ低い声で真白に告げた。
「お前の弟には本当に腹が立つ。俺は自分のものに手を出されて悠長に構えてられるほど寛容じゃない。たとえそれが実の弟でも絶対に許さない。いいな、真白」
名前を呼んでくれたその人の顔には微笑みはない。強く激しい独占欲で渦巻いている佐伯の顔に真白の息が詰まる。するとゆっくりと確かめるように佐伯が動き始めた。真白は今までよりももっと強い快感に耐えるようにシーツを握ろうとしたが、一方の手を佐伯が抑え指を絡めて握りしめる。空いた方の手はシーツを力いっぱい握り耐える。迫りくる絶頂に身が震えてくる。佐伯は真白の自身を握ってやり擦りあげるが、根元を抑え射精をさせない。
「真白? 分かってる?」
「…ん、んん…ああ…ひぅ……はい…は…」
「真白」
「は、はい…!わか…わかりま…わかりました…あああ…お願い、もうイきたい…イきたい…!」
「弟に押し倒されるなんて…次は許さないからな…」
「あぅ…! ご、ごめんなさいぃ! ああ…! もう許して…ううっ…あ、イかせて…イきたい…」
ぐずぐずと泣き始め、許しを請いイきたいと強請る真白に、佐伯は激しい愛撫を与え始めた。真白の自身を扱いて自分の杭を打ち付ける。打ち付けるスピードが増し激しくなると真白は嬌声をあげ果てた。その痴態を見た佐伯も自身を二、三度強く打ち付けると素早く引き抜き、真白の腹に欲望を吐きだした。
余韻でガクガクと体を震わせている真白をそっと抱き寄せ、いつもの微笑みを湛え真白の額にそっとキスを送る。その微笑みを見た真白は気持ちが凪いでいき、安心したように意識を手放した。
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