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お餞別
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人の住めなくなった北海道を取り戻す!
…という政治家の鶴の一声から始まった国の事業は、数十社の民間企業とその下請けも入って、かなり大きな事業だった。税金も巨額が投じられ、各社は自社の利益確保の為に営業が奔走する。時には営業では手の及ばない専門分野へ話が及ぶ為、佐伯たちのような技術畑の人間も呼ばれる。北海道は現在、ほとんど人が住んでいない。日本の人口減少とマモンの出現により、廃墟と化してしまっている区域がとにかく広大だった。さすがに国境近くは他国の侵略を警戒して、常駐している自衛隊とそれ以外の仕事で働く民間人もいるが、基本的に北海道には人が住んではいない。なので、真白達のいる東京に比べると治安も良いとは言えなかった。
「北海道なんて…大丈夫なんですか?」
「うん?」
真白は佐伯の家に今日もお邪魔していた。真白は佐伯の家に殆どの着替えを持って置いてある。社食で真尋との諍いがあってから、どんどん自分のマンションから足が遠のいているのは確かだった。今日来たのは、佐伯が二週間も北海道へ行ってしまうので、少しでも一緒にいたいと思うのが一番の理由だったのだが。
「大丈夫だよ。保安部の人間も行くし、向こうには自衛隊も警察官もいるからね」
「…そうですけど…」
「でも…真白がいないから、かなり寒いかも…」
そう言い佐伯は真白を抱きしめる。二人はもう身に何も纏っていなかった。帰って来てすぐにシャワーを浴び、そのままベッドに直行した。時間が惜しかった。明日から二人は二週間も会えない。そう思うと真白は胸が痛い。二人は向き合い、互いの唇を啄ばむ。何度か角度を変えて、佐伯が真白の上に覆いかぶさる。真白は佐伯の背中に腕を回し抱きついた。唇が深く深く重なり合うと、真白が佐伯の上唇を舐め、中に入れて、と合図する。佐伯はそれに応えるように薄く口を開いた。真白の舌が佐伯の口内に侵入する。何度も体を重ね、キスもそれ以上にしているが、真白の舌使いはまだ幼い。その幼さが佐伯は好きで暫く真白のしたいように口内を好きにさせた。すると、真白の舌が、佐伯も動いて、と佐伯の舌の根元を舐め上げる。そんな風に強請ってくる真白に気を良くして、真白の舌に自分の舌を絡めて吸い上げる。
「…んっ…むぅ……んん……」
真白が感じて喉の奥で鳴く。お互いの唇が離れ、佐伯は真白の首筋を舐めていく。そっと胸の突起に手をやり、淵をクルクルと指でなぞると、真白の体がビクリと跳ねた。真白の胸の突起は、そんなにまだ愛撫していなかったのだが、ツンと上を向き厭らしい。佐伯は鎖骨を舐め、そのまま真白の厭らしい胸の突起に舌を這わした。ビクビクと真白が反応する。
「もう、こんな厭らしくなって…今日はずいぶん体の反応がいいね…真白」
「…あっ……はぅ…」
佐伯にそう言われ、真白は困ったように佐伯を見る。真白は目尻がほんのりと赤く染まり、大きな瞳が潤んでいる。少しだけ息が上がりうっすらと開いた唇が扇情的だった。佐伯は見つめてくる真白を見返しながら、真白の胸の突起で遊ぶ。左手で突起を摘まみ、クリクリと捏ねて引っ張り上げる。真白は胸からジワジワと痛みが快楽にすり替り、全身を駆け巡る。自分の下半身に熱が集まるのを感じた。佐伯は真白の胸の突起を甘噛し、左手はもう片方の突起を摘まみあげる。真白はその度に可愛く鳴き声を上げる。今日の真白は本当に感じやすい。佐伯と離れる二週間を考えて、不安に苛まれているのだろう。心が弱くなっている真白はいつもよりも感じやすい。
「ねぇ、真白」
「ん…え? …なあに…?」
「お餞別は?」
「……なに?」
「ほら、明日から北海道へ行っちゃうし…お餞別、ね?」
「…おせんべつ…って…」
普通、お餞別ちょうだいなんて、言わないでしょ?と真白は思ったが、先程から佐伯が欲しくて体も心も飢えていた。早く欲しいと言っている。なのに佐伯は手を止めてこちらを見て微笑むだけだ。しかもこんな時に言うお餞別は…お金ではないのは確かだ。
「…なにを? するんですか…?」
「真白の気持ち良くなる事…じゃ、お餞別、貰うから」
そういうと、佐伯は真白の胸の突起を嬲り始める。舌と指を使って平らな胸についた突起を吸い上げ食む。真白は餞別の意味が分からず、佐伯から与えられる胸への愛撫に翻弄される。突起を上に強めに引っ張られ、痛みで身が竦むが、その後にはジワジワと先程から少しずつ大きくなっていく快楽の波に流される。頭の中が蕩けてしまいそうになると、ピリっと痛みが走る。そして快楽の波。それが交互にやってきていたが、だんだんと痛みと快楽の間隔がなくなっていくように感じた。
「…ああ…や…だ……んっ…ぁん…」
「イヤじゃ、ないでしょ?」
「き…きもち…いいけど…なんで…そこばっかり…あっ…」
「だから、お餞別」
「……うそっ」
「お餞別、貰うね。真白」
「まって!ああ!いった…!」
そう言うや否や、真白の二つの突起を指で摘み上げる。佐伯は真白を胸の刺激だけでイかそうとしている。それが餞別なのだと真白も気が付いた。ぎゅっと摘まんで上に引っ張られ摘まんだ先を指でグリグリと捩じられる。真白は痛みで佐伯の手を掴んだ。しかし、強い痛みの後に、あの感覚が大きく広く伝わってきた。痛いはずなのに、体は気持ちが良いと喜んでいる。摘まみあげられたまま、交互に佐伯の舌が舐める。
「ほら、真白の乳首…厭らしくなってきたね…こんなにツンと立ち上がってピンク色で…ぷっくりとしてる…可愛いね…真白」
「あ…もう…いや……んん…むり…むりだから…」
「無理じゃない。ほら、こんなになってるよ?真白の。もう厭らしく勃って、俺の下で濡れてる…」
佐伯は言葉で真白を煽りながら、真白の両胸の突起の根元をぎゅっと摘まむ。真白は言葉で煽られ羞恥心で顔が熱くなる。佐伯に舌で突起をゆっくりと舐め上げると、真白の体が快感で戦慄いた。真白は胸だけでイけるなんて思えない。だが、痛みと快楽に体が歓喜に沸き燃え上る。確実にその熱は真白の下半身へと流れている。真白の自身はすっかり堅く勃ち上がり先走りで濡れていく。突起の根元をグリグリと摘ままれて、舌で先端を弾かれる。それを繰り返している中で、キツく口で吸い上げられ甘噛をされると、もう訳が分からない快楽が全身を駆け巡っていく。そして、真白は知っている感覚が近づいているのを感じて首を振った。
「あ、ああ…やだ……うそ…はぅ…」
「イきそうだね…真白、イっていいんだよ」
そういうと佐伯は真白の胸の両突起の根元をぎゅっと摘み上げ、引っ張り上げる。そのまま今までよりも指に強く力を入れた。その瞬間痛みと快楽が混ざり合い、真白の頭の中で何かが弾けた。
「あああ!いや!あああ…!!!」
真白が今までよりも、大きく体が跳ね、甘く喘ぎ、そして自身から欲望を吐きだした。余韻でまだ体がビクビクと震える。長い時間胸だけの愛撫で真白の息は上がっていた。そんな真白を満足気に佐伯は見つめ快感に震える真白を抱きしめる。
「すごいね、可愛い真白…本当に胸だけでイけたね…」
「…さ…さえき…さん…」
「うん?」
「…の…変態…」
「…そう? でも餞別…欲しかったしね…どうもありがとう真白。お土産に木彫りの熊買ってくるね」
「…い、いらない…」
本気でイヤそうな顔をした真白をクスクスと笑い佐伯は抱きしめる腕にさらに力を入れる。もぞもぞと真白が佐伯を仰ぎ見、何か言いたそうにしていた。上目遣いで目元を赤らめ、瞳は余韻で潤んでいる。それに気付いた佐伯は微笑み、どうしたの?と目で聞いてみる。
「…佐伯さん…ちゃんとした、セックスしたいんですけど…」
佐伯は一瞬驚いて目を見開く。真白の直球のお強請りに体と心が熱くなる。真白は佐伯を煽る天才だと、また思わされた。そして、その才覚はできれば佐伯だけにして欲しいのだが最近、真白の周りには真白に粉をかけてくる輩が増えて佐伯は気が抜けない。真白を残して二週間も北海道なんて行きたくはなかったが、サラリーマン故なかなか断る事もできない。本当は真白よりも佐伯の方が今回の出張を嫌がっているのを真白は知らないだろう。可愛く強請ってきた愛しい人の願いを受け入れる為、佐伯は真白にキスを落とす。真白も佐伯のキスを受け入れ、再度、二人は体を重ねた。
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