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久しぶりに三人で
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風呂場でセックスをし、少し疲れた真白はベッドで佐伯にピッタリとくっついて目を閉じていた。真白は佐伯の香りを胸いっぱいに吸い込む。その様子に少し笑いながら佐伯も真白の腰を抱き、しっかりと真白の体を抱きしめる。そして、時折、啄ばむ様なキスをする。
「…佐伯さん」
「うん?」
「今度の休みに、真尋と真帆に会ってきます…」
「そう…」
「二人に…佐伯さんの事…話しますね」
「うん。」
「…佐伯さん」
「うん?」
「…愛してます」
「うん。俺も真白を愛してるよ…」
佐伯の言葉を聞き真白は安心したように溜息を吐き、ゆっくりとそのまま深い眠りについた。佐伯は眠る真白の額にキスを落として、眠りに落ちた。
「白兄!こっちっこっち!!」
声の方を見ると真帆と真尋が手を振っていた。待ち合わせに新舞浜フロンティア市へ行く船着き場を真白から指定した。真尋も真帆もフロンティアには行った事がないと言っていたから、行くのを楽しみにしていたようだ。真白も早めに待ち合わせ時間に来たはずだが、それよりも二人は早く来ていた。
「…お待たせ。二人とも…遠足とか工場見学とかそういうイベントは、早く来るの変わってないね…」
「えー!そう? そうだっけ?」
「そんなことないと思うけど…?」
「そうだったよ」
真白が二人を見てクスクスと笑った。真尋と真帆は顔を合わせ、ぷっと吹き出して笑った。その時、丁度新舞浜フロンティア市へ行く船が着いたとアナウンスが入った。三人は船に乗る為に、ゲートへと向かった。新舞浜フロンティアの商業施設はかなり広い。遊べるところはたくさんあって、一日ではとても全て周れない。隣接する場所には某ネズミの王国のアミューズメントパークもある。話し合った結果、三人は映画を観ようという事になった。真白は特に観たいと思う映画がなかったので、二人に聞いた。
「で、何観たいの?」
「俺は、これ」
「え、私はこれ観たいんだけど?」
「じゃあ、じゃんけんで決めて」
「「ええ~」」
「出さなきゃ、負けよ! はい! じゃんけんぽん!」
真白がじゃんけんの掛け声をかけると、二人は刷り込まれているようにじゃんけんをした。これは小さい頃から真尋も真帆もどっちにするかでよく喧嘩するので、真白が二人に植え付けたモノだった。それが未だに健在で真白は安心した。今日は仲良くして欲しい。今日は佐伯の事を話そうと思っている。それまではなるべく険悪になってもらいたくない。そして今回の軍配は真帆に上がったようだ。真尋が悔しがり、真帆はピョンピョンと跳ねて喜んでいた。
「わああ! 負けたああああ!」
「いやああっほおおお! 勝ったー!!」
そんな二人を見て、真白は笑った。こうやって兄弟揃って出掛けるのはどのぐらいぶりだろう。いろいろあるが、やはり家族で過ごすのは悪くない。真白は真帆のご希望通りの映画のチケットを端末で三枚買った。真尋と真帆は飲み物とポップコーンを買う。二人とも楽しそうだった。それを見ているのが真白も嬉しくて楽しかった。
「は~楽しかった! 面白かった!」
「うん、意外と観られた」
「楽しかったね」
真帆の選んだ映画は万人受けするアニメだった。大人が観ても十分楽しめたので、違う映画が観たかった真尋も楽しめたようだった。そろそろお昼の時間だったので、三人は食事をする為にフードエリアへ向かった。フードコートなら、どの店で喧嘩することもないからと、真白が提案した。それに素直に従い真尋と真帆はそれぞれ好きな店へ向かう。昼時にかかっていて、だいぶフードコートにも人が増え混んでいたので、真白は三人座れる席を探して席取りをして二人を待っていた。自分はどの店の物を食べようかな…とぼんやりと並んでいるたくさんの店を眺めていた時だった。
「ああああ!!プラーヴァシ様!!!」
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