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朝からイチャイチャしてるだけ
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「あ、おはようございます。佐伯さん」
「…おはよう、可愛い真白」
昨日、少しやりすぎた感があった佐伯は、朝ごはんの支度をしている真白をマジマジと見た。するとその視線に気付いた真白はニコッと笑う。コーヒーメーカーから佐伯の為にコーヒーを入れ、リビングのダイニングテーブルに置いた。
「朝ごはん出来てますから、もう少し待っててくださいね」
「…真白、体は大丈夫なの?」
「ふふふ…俺ね、少し体力と筋力、ついたと思いません?」
それは、佐伯も気付いていた。最近、真白の腹に薄っすらだが、以前に比べ筋肉が付き始めていた。どうやら暇を見てはジムに真面目に通っていたらしい。ホントに微々たる変化だが、真白的には誇らしいようだ。そんな可愛い顔して、胸を張って威張られると朝から押し倒したくなった。
「そんな風に朝から俺を煽って、どうしたいわけ?」
「なんでそうなるんですか!」
真白は頬を膨らませ顔を赤くして、照れを隠す為にいそいそとキッチンへ出来た朝ごはんをテーブルに移す為に向かった。そんな仕草一つでも佐伯を煽っているのを真白は気付いていない。真白のすることにはどうにも佐伯をいちいち煽っていく。そして、いちいち煽られる自分に佐伯は苦笑した。
「お前の体力がつくなら大歓迎だね。長く楽しめるし」
「…なにを朝から言ってるんですか」
「お前だってそのつもりでしょ?」
「! 違います! ただの体力作りです! もう!」
「…真白」
「はい?」
「怒った顔も壮絶に可愛いね」
「~~~~!!」
とうとう真白は顔をテーブルに突っ伏してしまった。顔は火が出そうなぐらい真っ赤になって熱い。どうして朝からそうやって、恥ずかしい事をいうんだと、真白は佐伯を上目使いでジトっと睨んだ。佐伯はいつもと変わらない微笑みでそんな真白を見つめる。
「…そんな顔して睨んでも可愛いだけだよ、真白」
「…もう…いいです…。早くごはん食べて会社行きましょ…」
真白は朝から佐伯に苛められてグッタリしてしまった。
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