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お家デート。
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そしてアルバムを忘れないようにとカバンのそばに置いた時、雀が唐突に言った。
「そうだ伊吹、お菓子あるけど食べる?今日伊吹が来るって言ったら母さんがマドレーヌ作ってくれたんだけど」
「ほんとに?!甘いの好き!食べる!」
「じゃあとってくるね。飲み物はそのままで大丈夫?」
「うん」
甘いものが好きな俺はワクワクしながら待った。
雀のお母さんはお菓子作りが得意なのか?
そして雀がマドレーヌを持って来た。
それは山盛りと言っていい程にお皿に積まれていた。
「多いな!」
「何か張り切っちゃって、あの人。さ、遠慮せずにお食べ」
「いただきます」
早速マドレーヌに手を伸ばす。
そして一個掴んだところで。
「伊吹、こっち向いて」
「なんだよ」
パシャッ。
「うん、可愛い」
雀に写真を撮られた。
こっちが何か言う前に保存して壁紙にしてるし。
そんな雀を見ていたら俺もいたずら心が湧いた。
「雀、あーん」
「えっ?いいの?」
疑いもせずに口をあけてあーんする雀。
その顔を真正面からパシャリ。
撮ってやった。
「こら」
「なんだよ、雀も撮っただろ」
俺もちゃっかり壁紙にしてやった。
これ、画面に向けて食べ物を差し出したら雀にあーんしてるみたいだなって思った。
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