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小悪魔と林檎。
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次の日。
移動教室で廊下を歩いていれば、草薙先輩.....と如月先輩。
「あ、林檎」
草薙先輩が僕に気付いてふわっと笑ってくれた。
僕も少し微笑んで草薙先輩と如月先輩に会釈する。
そのまま通り過ぎようとすれば、草薙先輩に腕を掴まれてどきっとした。
「引き止めてごめん。あのさ、今日よければーー」
「梓。俺が話してる途中でしょ」
草薙先輩が僕に何か言おうとした時、如月先輩が草薙先輩の腕に縋り付いた。
上目遣いで草薙先輩に文句を言う姿は、とっても可憐で可愛らしい。
「花先輩すみません。林檎、後で連絡する」
「はい。では、失礼します」
頭を下げて、移動教室に向かう。
すれ違った時にふと見えた如月先輩の顔が、不敵に笑っているように見えた。
***
「ふわー....どうしよう...」
「どうしたんだよ?」
「くくくく草薙先輩から、放課後誘われちゃった!」
そう、あの後きたメールで、放課後に買い物行くのに誘われた。
と言っても、一緒に本屋さんに行くくらいだけれど。
からかう友人の事が気にならないくらい、僕の心はワクワクしていた。
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