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小悪魔と林檎。
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待ちに待った放課後、僕は身嗜みをササッと整えて下駄箱へ向かう。
るんるん気分で向かえば、そこには草薙先輩...とまたまた如月先輩。
「林檎。花先輩も本屋に用があるみたいで。一緒にいいか?」
「いいですけど...」
内心はとっても面白くないんです。
それに如月先輩、また草薙先輩と腕を組んでる。
「ごめんね、急に。さ、行こう」
天使な笑顔でにっこりと笑った。
***
面白くない!
面白く、なーーーーい!!!
只今本屋さんに向かってる道中。
草薙先輩と花先輩は2人だけで級長の話をしてる。
僕が入り込む余地なんてない。
草薙先輩が時々振り向いて、僕の確認をしてくれるけれどそれだけ。
僕にも話を振って下さい!!
......何だか、泣いちゃいそうです。
うるるっと目に涙が溢れてきて。
また誰かに草薙先輩を取られちゃうって思いがこみ上げてきた。
まぁ、草薙先輩は僕のものではないんだけれど。
だから、如月先輩が組んでいる腕とは反対の腕に僕は咄嗟に抱きついた。
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