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愛されたがり。
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「っ、痛い...」
「こっち来て下さい」
掴んでいた腕を思い切り掴み返され、さっきの空き教室にUターンする久野。
その表情は読み取れなかった。
「貴方、俺が好きなんですか?」
パッと手を離されて、直ぐに視線を合わせられ有無を言わせない空気で聞いてくる。
俺はもう観念して、頷いた。しかし久野は溜息をついた。
「口がないんですか?付いてるならちゃんと口で言って下さい」
「......す、好きだ。お前が、久野が好きだ」
かっこ悪りぃ。吃りながら告白なんてスマートじゃねぇし。
思わず視線を下げると、久野の足が近付いてくるのが見えた。
そして顎を掴まれ、またもや無理矢理視線を合わせられる。
「あんなに俺の事が嫌いで、屈辱的な事されて、さっき捨てられたのにですか?」
「それでも、好きだ」
「俺は貴方の事を奴隷としてしか見ないかもしれないのにですか?」
「好きだ」
「....じゃあセフレでいいんですか?」
「それは嫌だっ!!」
思わず大きな声を出してしまい、久野も驚愕している。当たり前だ。俺ですらビックリしている。
自分でも久野といられるならセフレでも良いと選択すると思っていたからだ。
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