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それは叶わない夢。
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またまた驚きに目を見開く2人。
気付けば、そこには沈黙だけだった。
我慢できなくて、ぽろりと俺の目から涙が伝う。
何が悲しくて、好きな人が親友に告り、ましてや毎日アピールするのを見なくてはいけなかったのか。
挙げ句の果てには、親友は俺が好きだなんて。
なんて悪夢だ。
「今までの我慢、何だったんだよ...」
「宮下...」
「触るなっ!」
震えて泣く俺に、柳瀬が手を伸ばしてくれたけど、俺は八つ当たりのごとく手を振り払った。
「.......諦めるから。あきらめるから、 柳瀬も、俺を諦めてくれよ....」
これ以上耐えられそうにない。
もう、好きだなんだって嫌だ。
それまで沈黙を貫いていた草薙が、口を開いた。
「そんな簡単に、諦めるからなんて言えるんだな。だったら、だったら..くれよ!!」
その叫びは、何より俺の心を引き裂いた。
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