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願ってはいけない。
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複雑に絡み合う、俺たちの視線。
絡んでる筈なのに、交わらない。
俺は大人しく席についた。
少し遅れて柳瀬も席に着く。
草薙も、いつもと変わらない笑顔で笑っていた。
昼休み、柳瀬がいつものように俺の近くに来る。
そして草薙も来る。
俺はいつものように立ち上がって、2人の邪魔をしないようにする。
そうしたかったのに、俺の腕は掴まれた。
意外にも、草薙だった。
「な、何だよ...」
「ここにいなよ」
草薙に言われて、渋々座り直す。
もしかしたら、まだやり直せるのかななんて願いを込めて草薙を見れば。
冷たい声で一言言われた。
「宮下がいないと、柳瀬が話してくれないから」
あぁ、やっぱり、願ってはいけない。
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