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愛おしい
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伊吹は、甘えたがりだと思う。
だけどきっと意地っ張りだから、それを上手く表現出来ない子。
大丈夫、これからは俺が気付いてあげる。
伊吹が甘えたい時に甘やかしてあげるからね。
すり、と伊吹の頭に頬を寄せた。
ふるり、伊吹の体が震えた。
寒いのかな。
俺の制服をかけて、少しだけ目をつむった。
***
「ーーーーめ、すずめ」
呼ぶ声で頭が覚醒する。
「いぶ、き?」
目の前には、困った顔をした伊吹がいた。
「気付いた?キスしたら気絶しちゃったから」
微笑んで言えば、顔を真っ赤にさせて俯いた。可愛いね。
「も、平気...だから離し..」
あぁ、抱きしめたままだった。
でも俺は離れたく無いからもっと力を込めて抱きしめた。
「なっ?!」
「だーめ。もう少しこのままね」
そう言えば、伊吹は大人しくおさまった。
伊吹だって、もう少しこのままでいたかったんでしょ。分かってるよ。
そう思いながら伊吹の頬にキスをした。
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