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蕩けちゃう。
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伊吹はどこに逃げたかなー、って逃げた教室へと向かう。
まだHRまで時間あるしもう少しかまってたっていいよね。
そう自分に言い聞かせれば、目の前に影が落ちる。
ふと顔をあげれば、複雑な顔をした柳瀬が立っていた。
俺はこいつが好きじゃない。
いや、好きになれないだけ。もし、出会い方が違っていて柳瀬が伊吹に何もしなかったら話は別かもしれないけれど。
「なに?邪魔。どいてくれる?」
冷たくそういえば、柳瀬もイラっとしたような表情になる。俺がこう言うのなんて分かっていたと思うのに。
「俺、お前と話すつもりないから。伊吹の事も。あ、今話すと離すを掛けたのに気付いた?」
それだけまくし立てて擦れ違おうとすれば、腕を掴まれる。
本当に何なんだろうか。俺はあんまり面倒な事が好きじゃないの。
「宮下は....幸せか?」
「........話すつもりないって言ってるのに、聞いてないでしょ?他の人から嫌われちゃうよ?人の話聞かないと。それと、伊吹の事は安心して。俺が絶対甘やかして幸せにするから。誰かさんみたいに好き過ぎて傷付けたりもしない」
ちょっと柄にもないことを言ったついでに、もっと柄にもないことをしてみる。
柳瀬のネクタイを掴み、顔をすれすれまで近付けて威嚇する。
「余裕がないと、格好悪いよ?柳瀬くん。.......お前たちが伊吹にした事は絶対に許さない。話もしたくない、反吐がでる。もう話しかけるな」
そう言ってネクタイを離せば、柳瀬は呆然としていた。
うんうん、俺のキャラって温厚だもんね。分かります。
あ、伊吹みーつけた。
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