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罠
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「はいっ、お茶!」
ドンッと机の上に差し出された、淡い水色のお洒落なコップに注がれた冷たそうなお茶....!
少し置き方が乱暴だったのは眼をつぶってやろう!
よし、お茶!がぶ飲み必須!!
俺はまるでご馳走が出されたかのように喜んだ。
その姿を見て、桐也はニコニコ笑って「....」何かをつぶやいたけど、
俺には聞こえなかった。
ゴクンゴクンとまるでコップを逆さにするように勢い良く飲んでいく。
ああ....身体に浸透していく、この感じ。
最高....(泣)
「おいし~?」
「勿論!ありがとうな!ほんと感謝っ」
礼を言うと桐也はニッコリして
俺の隣に座った。
....近いぞ?
なんだ、なんだー?
「ねぇねぇ、覚えてる?」
「ん?何をだ?」
肩がペったりとつくような至近距離も
俺は全然きにしなかった。
まぁ少し暑いけど。
お茶もらったし。
「俺が最初に言ったお願いだよ、達也」
「お願い....?道案内はしたぞ?」
「....もぉ、忘れっぽいなぁ....!」
「へっ?」
グッと眉間にシワを寄せて口をへの字に曲げる桐也。
....忘れっぽいなぁって、俺....なにか忘れてる?
道案内はシッカリやり遂げたんだけど....
他になんかあったけ?....何もないよな?うん。
「忘れたんなら、思い出させてあげる」
桐也はまた俺に近づき耳元でそう囁いた。
その声が凄く甘くてビクついてしまった俺。
すると桐也は俺の太腿を円を描くようにするすると触ってきた。
....えっ、なに!?
....なに!?なんだよ!?
「や、やめ....」
俺は桐也の手を離そうと
自分の右手を動かそうとする。
....だが、力が入らない。
....な、なんでだ!?
まるで電池切れのオモチャのように、全く動かない俺の右手。
だがもっと深刻だった。
....右手だけじゃない。オレのカラダ全てが言う事を聞かないのだ。
俺が驚き、混乱している間にも桐也は太腿を触り続ける。
時折、際どい箇所まで指がいくものだから
その度にドキドキして、落ち着かない。
「や、やめ....やめろ....。悪ふざけをするな....」
「悪ふざけじゃないよん。俺の本当の目的コレだから。」
「は....?」
「生ハメさせてって頼んだっしょ」
「....!!」
思い出した。
こいつは、俺に話しかけるとき
一番最初に生ハメさせてと、頼んだきたんだった。
あれは....あれは冗談ではなかったのか。
...冗談といって笑ったのはお前なのに....!
「しかもここ、自分ちじゃねーんだなー。
ここは俺が犯す時専用で作った別荘。
....ここ防音完備してるし最高の犯しスポットだよ」
「....っ」
やばい。
俺は犯されてしまうのか。
そんな嫌な予感に
また冷ややかな汗をかきはじめた。
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