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大好きな幼馴染みⅢ
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「うるさい。違う……っ。」
その綺麗な瞳をぎゅっと瞑って涙を流す。
泣き虫だな……。この泣き顔も知ってる……。
歪んでいるのに凄く綺麗で、眉の曲がり具合が可愛くて仕方がなかった。
肩に手を添えて抱き締めようとする。
「こーちゃん。」
「違うっ、てば……っ!!」
抵抗されて、もっと強い力で思いきり抱き締めた。
「こーちゃんっ!」
「や、やだ離して……っ」
彼が可愛くて、試してみたくて、ふぅ……と耳に息をかけると、彼は身悶えして離れようとする。
「やめて、やめてよ楽(がく)……!!」
「……何でその呼び方知ってるの。俺の名前、入学の時から校長買収して楽夜(らくや)って通してきたのに。」
「校長買収ッ!? 突然凄いこと言ったな!?」
「そんなのは今はどうでもいいよ。」
「よくないけどッ!?」
耳を舌で撫でると、彼はびくっと肩を震わせる。
「耳のここ苦手なの……? やっぱりこーちゃんなんでしょ?」
「ち、違う……。」
更にその場所を舐めると、彼はぴくぴくと感じているように身体に妙な反応をさせる。
どうしよう、止まらない……。こーちゃん可愛い……。
「違う……っ。」
優しく耳を噛むと、彼はびくっと大きく震えて、小刻みに震え出す。
──こーちゃんが言うことを聞かない時はこうやってお仕置きをしていた。こーちゃんは悪戯っ子だったから。
そう言えば、さっきの悪戯な笑顔、あの頃のこーちゃんにそっくりだったな……。
お仕置きから解放してあげると、ぷるぷると震える肩を掴んで彼を見つめた。
「何が違うの……。何で隠すの、こーちゃん俺のこと嫌いなの?」
「違う……ッ!!」
彼は目を開けると、強い視線で俺を見つめた。胸の服が拳にぎゅっと握られて、くすぐったい。
「───き……。俺ずっと……楽が……好──」
「え、何? 聞こえない。」
彼は服を離して、包み込むように俺の頬に手を添えた。
「楽が好き……」
「え……。」
「──じゃないッ!!」
鈍い音と共に、額に激痛が走り、彼が俺に頭突きしたのだと分かった。
痛いよ……これよくお仕置きで調子に乗ったらやられてた……。やっぱり彼はこーちゃんだ。
手を肩から首の後ろに回して、再び額を彼の額に擦り付ける。
「こーちゃんなんだよね、ちゃんと言ってよ。」
「違うって……楽しつこい。」
彼は胸を押して抵抗する。
「ズルいよ、俺にも君のことこーちゃんって呼ばせて……!」
それに対抗して、ぎゅぅっと抱き締める強さを更に強くして、互いの身体を密着させた。
首筋の服にキスするように顔を埋めて、鼻で匂いを嗅ぐと、懐かしい大好きな香りがする。
「や……だめ……。だめ……っ。そんなにくっつくな……!」
恥ずかしそうに身悶えして距離を取ろうとするこーちゃんは少しも力が出ていない。
「お願い。呼ばせて……」
「ダメだ。ダメだよこんなにくっついちゃ……俺、もう……。」
首の後ろに腕を回されて、驚いて顔を正面に持ってきて彼を見た。
「……こーちゃん?」
何か、トモくんとの時みたい……。
「──楽……。」
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