アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
意地悪Ⅷ
-
「え……。」
「楽、い、今の……。」
「まさか。な訳~っ!」
「だ、だよな……。」
安心したようにこーちゃんは腕時計を覗いて、蛍光文字盤を見てぎょっとする。
「もう9時過ぎてる……。」
「ええ!? もっとちゅーしたいっ!」
「いやいやいや。本音抑えようぜそこは。」
「こーちゃんにぎゅってされてたい~っ!」
「さすがに閉められた校内にいたらこの時間帯でも補導されるぞ。」
「あぅぅ……。じゃあ家来て。」
「はぁッ!?」
だって離れたくないし。もっとこーちゃんに触りたいし。
「今日泊まって。」
「も、もしかしてそれ……さ、誘ってんの?」
「うん? 誘ってるよ? おいでよ。」
こーちゃんのお泊まり久し振りだなぁ~。来てくれるかな?
「つ、付き合ってすらないんだぞ、明日からリセットだし……!
それにまだ色々と準備とかしてないし……!」
「いいよ貸すよ?」
「え、持ってるの……?」
「うん? 当たり前じゃん……?」
母さんが大きなサイズ買っちゃってるし、こーちゃんのサイズの服があるかどうかは分からないけど。
「も、もしかして使ったことあるのか……?」
「え、毎日使ってるけど……。日常茶飯事だよ?」
こーちゃんは真っ青になって俺の肩をガシッと掴む。
「……誰。」
「え?」
「相手。」
「え、俺?」
「はぁッ!?」
「え、何っ? 何がおかしいのっ!?」
例え母さんが買ったとしても俺が着るのは当たり前でしょ……。
どーしたこーちゃん……。んん、俺がおかしいのかな……?
「だ、だって……どうやって一人で……!」
「ええ、一人でしょ普通!?
も~っこーちゃんはお子様だなぁ~っ」
お着替えも出来ないのぉ~?
「よ、良かった……。」
胸を撫で下ろして、こーちゃんは安心した素振りを見せる。小さく息を吐いて優しい瞳で俺を見つめた。
「え?」
「楽が一人でヤってて。」
「うん、一人で着られるよ。」
「着るって表現はおかしいだろ。どっちかって言うと、付ける……とかじゃねえの?」
「え……でも一般的に着るじゃない?」
「そ、そうか?」
こーちゃんは真っ赤になって、う~ん、と考えた後、「わ、分かった……。」と頷いた。
「明日からリセットだもんな……。最後になる訳だし……。お、俺、泊まるよ楽……。」
「うんっ、最ッ高に楽しもうねっ! こーちゃんっ!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 307