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意地悪Ⅸ
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こーちゃんは抱き締めて密着していた身体を離して、手を取って俺の前を足早に進む。
「お、俺、服とかどうすればいい?」
「だから貸すってば。」
「え?」
こーちゃんはぴたりと止まって、振り返ってこちらを見る。
「一人で着られないなら手伝うよ。んもうっ、子供なこーちゃんは可愛いね~っ////」
「え……着るって……え?」
「だから泊まる準備の話。今してたじゃん。あ、歯ブラシとかも残ってるのあるからあげるよ。」
「そうじゃなくて……ヤるんじゃないの?」
「え、何を?」
「今晩最高に楽しむんだろ……?」
「えっと、うん。久し振りのお泊まりだし最後だし、いっぱい遊ぼっ!」
ゲームやりたいのかな?
……もう、こーちゃん可愛いなぁ。
「えっちするんじゃないの?」
「え……。」
こ、こーちゃん……? 今なんと?
「……え、えっと…………/////」
「もしかして……違った?」
顔をゆでダコのように赤くして、こーちゃんは俺から目線を宙に泳がせた。
「──……こーちゃんは、そう思ってて了承したの……?」
信じられない、そんな顔をしていたのだろう。俺の表情を見て、こーちゃんは耳まで赤く染める。
「うん……///」
と、口元を隠すように覆って答えたこーちゃんは、可愛すぎて鼻血が出そうだった。
「……したいの?」
「うん、したい……////」
こーちゃんの動揺で震えた眼が俺の瞳を捉えて、愛でるように優しく見つめてくる。
──ドキドキして可笑しくなりそうだった。
……俺と、こーちゃんが……今日、今から、〝そんなこと〟を……。
考えるだけで、俺のあいつはびんびん元気いっぱいになる。
さっきからこーちゃんの可愛さに変な刺激を受けていたけど、こーちゃんとそーなることを考えるだけで、この有り様だ。
バレないでおくれ~……。
「こ、こーちゃん……。俺も、したい。だから、その……////」
「うん……/////」
何と初々しいのだろう。
長年の片想い(もどき?)がこんな風に両想い(もどき?)になるとは思わなかったし、
リセットされてしまうし、最後だし、
ヒトツニナリタイ。
……何て、思っちゃうのもフツウナノカモしんないしっ!!
「じゃ、じゃあ行きましょうかこーちゃん///」
「う、うん……っ////」
互いに繋いだ手に汗を握る。
再び歩き出すと、〝その時〟に自分達で一歩一歩踏み出して、近づいていくことが恥ずかしかった。
……俺の家についたら、こーちゃんとの最高のお泊まりが始まるんだ……。
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