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絶対に落とされないⅣ
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「今日一緒に日直だよっ!」
君はふわっと可愛く笑って、そう言った。
その可愛らしい笑顔が何人落としてきたことか……。俺は絶対に落ちないからな。
女の子の笑顔は可愛いと思う、白舞さんの笑顔だってそりゃ可愛いけど、惚れるほどではない。
「天川くんは黒板よろしくね、私これ持っていくからっ!」
そう言って、教卓に大量に積み上げられた参考資料に手を伸ばした。
いやいや、男の俺でもその量は無理だから。
この子バカなのか?
天然のフリ?
躓いて俺に抱き止めさせて落とすつもりか?
落とされはしないけど、見捨てることも出来ない。その時は思いっきり抱き止めてあげよう。
「量多いから一緒に持ってこう、な?」
「え? 何?」
彼女はひょい、とそれを軽々と持ち上げて、不思議そうにこちらを見ていた。
「~~~~ッ!?」
開いた口が塞がらないって、こう言うことか……。
「何でもないよ……。」
黒板拭いとこ……。
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