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お泊まり大会Ⅳ
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「──好き。」
よくそんなことを言って頬にキスをしていた。
彼は恥ずかしそうに目をぎゅっと瞑って、潤んだ瞳でこちらを見た。
「俺も好きだよ。でも凪くんのちゅーはニガテだ。」
──絶望した。
「何で……?」
嘘だ。
嫌われた……見捨てられた──……そう、思った。
「だって本気な気がするもん……。」
「あ、ぅ……。」
否定できずにいると、頬にそっと湿った感触が触れる。
「……恥ずかしいもん……。」
彼は顔を真っ赤にして、俯いた。
──安心したし、嬉しかった。
「口にしちゃダメ……?」
いつの間にか、そんなことを聞いていた。
「ダ、ダメ……っ///// ダメだよっ……////」
彼は前で両手を交差してブンブン振る。赤く染まった顔がそっぽを向いて、またこちらを見る。
「したいんだもん。好きだから。」
「で、でも、でも……。大人がすることだよ……っ/////」
「俺じゃ嫌?」
「い、嫌じゃないけど、けど……////」
その続きを待っても、全く聞こえてこなかった。
彼が急に黙り込んでしまい、不思議に思って俺が視線を戻すと、そこには真っ赤になって目を瞑る王子様がいた。
ピンク色の艶やかな唇を突き出して、緊張しているのか、身体を小さくしてぷるぷると震えている。
「……い、いいの? //////」
返事はない。ただ待っているだけだ。
唇を同じように突き出して、ゆっくりと近づけていく。
彼の頬に手を添えると、ぴくっと、彼の睫毛が一瞬震えた。
更に唇を突き出す彼を見て、更に胸が高鳴った。
鼓動が早い、体が熱い。
唇を押し付けると、唇に柔らかい感触が触れた。
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