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突然の弟の質問に、図星を突かれて答えが出せないでいると、
「お母さんとお父さんの邪魔にならないようにしてね。」
と、唇に人差し指を当てる。
「もうヤってるの?」
と、聞き返した。
「ヤ、ヤってる!?」
「うん、毎日。子供がもっと欲しいんだってさ。」
「マジの方か!? ネタじゃなくて……!?」
こーちゃんが口をあんぐり開けて、だらだらと汗を吹き流していると、朝喜が袖をくいっと引っ張った。
「──お兄ちゃん、ゴムはお父さんに借りればいんじゃない?」
「そうだね。」
「何でそんな会話を普通に進めるんだよ……!?」
弟が首を傾げて、ぽかん、とこーちゃんを眺めた。
「いや、だってなれてるし……ねぇ?」
頷くと、こーちゃんが気の抜けた顔で呆然と立ち尽くす。
──もう、こーちゃん戸惑ってる可愛いっ!
「時々〝お使い〟頼まれるよね、」
「うん、それに僕たち家事全般得意だよ。」
「お前らも苦労してんだな……。」
「逆に楽しんでるよ?」
小さい頃から目の前でヤりまくられるそれは、幼い俺たちには悪影響だった。
両親は人目を気にせず毎日ヤるし、
時々家事を一緒にするものの、ほとんど俺たちが担当しているし、
家族の会話は下ネタが多い。と言うかこの家族はほぼ下ネタでなりたっている。
悪影響とは、それが俺たちの〝当たり前〟になってしまっていることについてだ。
「朝喜は誰かとヤらないの?」
「男か女か、どっちが好きなのか見当がつかないんだよぅ……。俺お兄ちゃんが好きだからお兄ちゃんとヤりたい……/////」
「してあげたいんだけどねぇ~」
「お、俺の楽(がく)だからな……!」
「こーちゃんの俺らしいから……へへ////」
ついにやけてしまう。
「チッ……。お兄ちゃん泣かしたら許しませんからね。」
「泣かされはするけどな。」
「俺ももう泣かされたよ。」
「はい、死刑~」
「オイッ!? 何で俺だけ!?」
こーちゃんの背中を傘でバンバン殴って追いかけ回す。
「こらこらやめな。あ、そうだこーちゃん。
久しぶりにお風呂一緒に入ろうよ。」
「へ……!? //////」
こーちゃんは真っ赤になって、朝喜は傘を手から滑らせて落とした。
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