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resetⅦ
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──「──何事なの!?」
リビングの扉が開いて、タオルを巻いた父と母が出てくる。階段から、朝喜も降りてくる。
「お兄ちゃんッ……トモ兄がバットで殴られて──……ッ」
朝喜は俺がこーちゃんを抱き締めているのを見て、それを目を見開いて、一時見つめた。
「──……何してんの……。」
朝喜はこちらに駆けてきて、俺の頬を殴り付けた。
「何してんだよッ……!!」
肉を裂かれるような、激しい痛みが襲う。
全身に、響くような酷い痛みだった。
朝喜の拳で後ろの玄関に吹き飛ばされて頭をぶつける。
自由になったこーちゃんが、玄関の扉を開けようとした。
「さっき、聞こえたッ……、トモ兄が助けてって言ってたッ……!!」
朝喜がこーちゃんの足の下から乱暴に俺を引きずり出して、床に寝転ばせる。
馬乗りにして、顔を両拳で何度も殴った。
「外でも、何度も何度も何度も、お兄ちゃんを呼んで……ッ、助けを求めてたッ!!」
扉の前で横たわっていた俺が開くのを邪魔していた。
それが退けられて、すんなりと扉が開く。
「──トモ……!!」
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