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洗脳Ⅶ
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「こっち向いて。」
振り向くと、熱い口づけをされる。
こちらからも唇を押し付けると、舌が滑らかに、極自然に浸入してくる。
絶兄の熱い舌の味が美味しい。
彼の口の中にも自分の舌を入れる。
舐められ、吸われ、噛まれ……でも、強引に見えて優しい口づけだった。
……唇がゆっくりと離されて、絡み付けていた舌もするっと簡単に離されてしまう。
ピンク色の艶やかな舌が見えて、光の糸が張ってすぐに縮んで水滴になって落ちていく。
上気した息と、上下する肩が熱を発散しようとしている。
そんな様子をじっと見つめられて、恥ずかしくなる。
胸の絶兄の手がぴくりと動いて、離される。
俺の手に指を絡めて握り締めた。
『学校についたら、全部思い出してもいいよ。』
「……え……?」
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