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思い込みⅥ
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「……本気で言ってんのか、まだ操られてんじゃねえの?」
コウくんは眉をつり上げて、酷く悲しそうな表情をする。
「お前だっていい加減認めたらどうだ。好きなんだろ?」
「何の話だよ……ッ!!」
怒鳴って、俺を見て、睨み付けてくる。
──どんな目付きであれ、彼に見られる度に身体が変に反応する。
彼の目が怖い。
……俺が彼の目にどう写っているのか考えるだけで、おかしくなりそうだ。
コウくんはアマカワくんに視線を戻して、愛おしそうな表情をする。
「兎に角、諦めてくれ。絶華だけでいいんだ。俺はあの人が欲しい。」
「あいつみたいなこと言ってんじゃねえッ!!」
「だって、大好きなんだ……ッ!! 絶華のことが……!!」
「だったら何で白舞に惚れてんだよッ!!」
コウくんは彼の胸を何度も強く叩いて、枯れた声で叫んだ。
「──絶兄が忘れろって言ったんだッ!!」
ぷつん……と糸が切れたように、アマカワくんが大声で怒鳴った。
「え……?」
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