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スキンシップⅥ
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「嬉しくない。そう言うこと聞いてるんじゃない。」
「お前が孤独だったからだろ。あいつも孤独だから孤独なお前なら離れていかない。
餌を与えとけば付いてくると思ってんだよ。
捨てられた子犬か子猫か知らないけど、お前って手を差し伸べればすぐ伸ばすだろ、餌を与えられれば食べるみたいに。」
「本当に俺のこと好きなの?」
「大好き。」
肩を抱き寄せると、「ボディタッチが多い。セクハラだぞ。」と睨んでくる。
「……公はよく人のこと見てるな。」
「お前のことしか見てないけどな。」
「だ、だからそう言うこと言うのやめてくれ……! //」
可愛くて頬に思わずキスすると、更に真っ赤になって、「ばか……」とへにゃへにゃになった手で押してきた。
……何の力も感じない。
「唇にしたい。」
「絶対ダメ。」
「一回くらいいいじゃん……。」
何でこんなに拒否されるんだ……。
……楽や絶華にはキスされるしするくせに。
鼻の奥がつーんと痛んで、じわりと目に涙が溜まってくる。
「公?」
流さないよう耐えようと俯いていたら、突然、トモが覗き込んでくる。
驚いて顔を上げると、ポタリと一滴こぼれてしまった。
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