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偽りの記憶Ⅴ
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楽の大好きなトモをいじめる俺を、楽は嫌った。
俺と楽を繋いでいた〝幼馴染み〟の特別も、全部切られて一人になった。
絶華はそれからもちょくちょく来ては、俺や楽、トモまでも洗脳する。
俺達の〝好き〟は、どれが本物なのか分からないくらい、自然に交わる。
「俺は楽に思い出して欲しくねえ……。
楽だけ蚊帳の外にいれるなら、安全な場所にいられるなら、巻き込みたくない。」
トモはくすりと笑って、優しい微笑みを浮かべる。
「認めろよ好きだって。」
「……分からない。お前を好きなのは確かだ。
けどあいつとの〝好き〟とは違う。
楽のこと、可愛いと思うし抱けるとも思うけど、トモみたいに触れたいとも抱きたいとも思わない。」
「だから、さらっと言うなよそう言うこと……//」
呆れて冷や汗をかきながら、俺を睨んでくる。
頬が赤くて照れているように見えるけど、果たして合っているのだろうか。
「トモはどうなんだよ。」
「え?」
「どっちが好きなんだよ?」
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