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こーちゃん、トモくんⅢ
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────死なないといけない。
そう思った。
運ばれてきたトレーの上からナイフを取って、自分の手首に押し当てた。
「──だめだッ!!」
コウくんにナイフを叩き落とされて、慌てて拾おうとすると、彼が俺の上にまたがってきて両手を押さえつける。
「ダメだ、死ぬなッ!! 死んじゃやだよ楽……!!」
「邪魔しないで……!! 俺は死なないといけないんだ……!!」
「楽、楽ッ!! ダメだよ、ダメだッ!!」
「お願い死にたいんだ……! 離して!」
「嫌だッ!!」
コウくんはキッとゼッカさんを睨み付けて、「早く解けッ!!」と怒鳴った。
俺がトレーに視線を戻したのを見て、トモくんがトレーを届かないところへ移動させる。
「絶兄、解いて、頼むから……っ!」
「嫌だ。」
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