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復讐
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その後
寝ている鈴張君を事務所に連れていき
熟睡してるか確認
再び2人で車に乗り込む
そして舞台となるこの場所まで
約1時間かけてやって来る
舞台は港の見える工場地帯
夜景が綺麗との事だが
今俺達が居るのは
夜景の見えない倉庫の中
「…………お、お前…………何で……………」
天王寺は真成寺さんの姿を見て
怒りやら驚愕やらいろいろな表情を見せている
真成寺さんは黙って奴を見下ろし
顎でくい と俺を指す
釣られるように天王寺は俺を見る
そして いぶかしい物を見るように
俺と真成寺さんを交互に見る
「…………誰だ!!てめぇら!!」
豚が叫ぶ
「何なんだ!!
こんな事してただじゃおかねぇぞ!!」
豚が騒ぎたてる
自分の状況も解ってない
俺達に怒鳴り散らし身体を怒(いか)らせている
俺達は何も写していない眼(まなこ)で
じっとその様子を見ている
豚は暴れようと身体を捻り
そして 気付いたようだ
自分の身体の状況に
気付いた豚はとたんに青くなり
「……………………嘘だろ……………」
先程の勢いは何処へやら
怒りの眼はナリを潜め
ワナワナと身震いし
極限まで目を見開く
……………そうだ……………
もっと
地獄の苦しみを味わえ
「さて…………まずは質問と行こう」
質問するのは真成寺さんのみ
豚はあまり耳に入っていないようだ
無理も無い
豚の身体は今
柱と共に有刺鉄線でぐるぐるに巻かれている
何をされるか解らないと不安にもなるだろう
だが
これはまだ序の口
「10月11日から13日の間の事だ」
「…………だから あれは俺じゃねぇ……」
「そうか?なら この顔に見覚えは?」
そう言って真成寺さんは
あらかじめ用意しておいた弟の写真を見せる
「…………………いや……知らねぇ
…………………誰?」
「こいつの弟だ」
また 俺を顎で指す
一瞬 豚の身体がビクンと動いた
「………………………ふぅん……………
………どうかしたの………?」
「殺された 犯人はお前だな?」
「…………………………」
その一声に顔をひしゃげた
豚の目が見開く
せわしなく目が泳いでる
顔面はどんどん青白くなる
歯の根が合わないのか小刻みにカチカチ音がする
身体がぶるぶる震える
有刺鉄線がガチャガチャ煩い
恐怖が身体の震えを押さえられないのか
その様子を静かに俺達は眺めている
「……………俺は違う………人違いだ…………」
「……そうかぁ………ほぉ………………………」
「じゃあ……仕方ねぇな」
おもむろに真成寺さんは豚に近づき
「ッ!!っおい!!」
顎を掴み ペンチを取り出す
「--------------ッッ!おい!何する気だ!!」
掴む手に力を入れ 口を開かせ
「やべぼ!だどぶがら!!」
口の中にそいつを突っ込もうと…
「…………………違う!!
殺したのは俺じゃねぇ!!」
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