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2ー6
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白い制服は華奢な体躯を強調している上に妙な色気を感じさせる。
視線を顔に向ければ、綺麗なエメラルド色の双眸が真っ直ぐと男を見ている。
「ゼウダー卿…」
名を知っている事に少々、驚きながらも彼は微笑を湛えた。
「我が名を知っているのか。七大天使の一人だな…。名を何て言う」
「これは失礼。私の名はウリエルと申します。以後、お見知りおきを…」
ゼウダーが名を聞くと、ウリエルは律儀にお辞儀をした。その行動は益々、ゼウダーを驚かせる。
今までの大天使、つまりミカエル達は彼みたいな挨拶は無かった。
なのに、彼はあっさりとゼウダーの前でやってのけたのだ。
「ミカエルやラファエル達みたいに、掛かって来ないのだな…」
「彼等には彼等の策があります。そして…私にも…無論あります」
頬杖をしつつ、ゼウダーは内心で疚しい感情が疼いたのを感じ取る。
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