アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
7ー12
-
そう言うとシイガは短い紐を出す。
一叩きすれば、短かった紐は長く鋭い鞭へ変化していた。
厄介な事に、あの鞭は先端部に毒が塗られている。猛毒とはいかないものの大天使一人を麻痺させる事は可能だ。
「ソナタ達は大切な伝言番だ…」
「なっ」
「うっ」
ガブリエルとサキエルを阻む様に黒い毛並をした猛獣が大きな体で二人を覆う。
顔に荒い息を吹き掛けられ、思わず逸らしてしまう。
「一度、ソナタと交えてみたかったんだ。大天使ラファエル…さぁ、お相手願おうか」
「そうまで言うのでしたら、僕も後には引けませんね…」
綺麗な口元が上がる。
ラファエルは腰から愛剣を抜いた。
彼の髪と同色の剣は光もないのに、恍惚に輝きを放つ。構えを変え、シイガの様子を伺う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
61 / 107