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7ー14
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青金色の双眸が鋭い視線を飛ばす。
機嫌が悪い理由は解らないけど、これは相当なご立腹だ。
「油断は、禁物だろう?敵は一人とは限らないぞっ…」
ラファエルの顎に指を添え、上げながら嘲笑う。
「――…似てないな」
そう言うと顎から指を離した。
ゼウダーが誰と重ねたのかは解らない。けど、サキエルとガブリエルの表情が一瞬だけ歪んだのを俺は見逃さなかった。
「さて、本題に入ろう。ソナタ達がきちんと伝えてくれれば、コイツは傷付けないと約束しよう…」
「けっ。魔族の言葉なんか信じるかよ」
「何が目的ですか。ゼウダー卿、貴方から取り引きとは…珍しい」
察知が早いサキエルがゼウダーに聞く。
彼が取り引きを一切しないと知っているせいだろう。今回に限って取り引きをする正当な理由を聞きたいのかも知れない。
どう応えが返ってくるか…。
試している。
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