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077 植物
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――――咀嚼するたびに、中に入れられたままのハリルの指が動く。
「今日は、これを全部食べたら終わりにしよう」
行為の最中、そう告げられた言葉に驚いた。
(これって……)
まだ皿の上にはセシルの実が沢山乗っている。
どう見ても、いつも食べてる量よりも多いではないか。
無理という意味を込めて、首を横に振る。
「これくらい食べないと」
指の腹で優しく脇腹を撫でられ、擽ったさで身を捩る。
「こんなに痩せて……」
僕の折り曲げた足先に、ハリルは口付けをする。
(うわっ……)
こんな態勢で、強要されているのはめちゃくちゃなことなのに――――
(心配……してくれてるんだ……)
たったそれだけのことに、なんで嬉しいと思う自分がいるのだろうか。
「やれるね? イズミ」
そう言われ優しく頭を撫でられると、一瞬絆されそうになる。
(だめ……でも無理だよ……多すぎるもん……)
口に含まされた分の実を飲み込む。
次の実が来る前に、それが明らかに、僕の胃袋の許容範囲を超えた量であることを訴えなければ……。
「できな……んぐっ……」
思いの外早く実を充てがわれ、その言葉は遮られた。
「できない……か?」
そう言った彼の目を見て、ゾッとする。
「やらぁ!! うしおに入えるのはやらぁっ……んぅう……」
実を入れられたまま叫んだところで、後肛に入れられたままの指がまた動く。
彼の意図することは多分、僕の想像したことで間違いないだろう。
僕を玩びながら、ハリルが優しく微笑む。
「じゃあ、しっかり食べるんだな。時間がかかってもいいから」
ハリルは僕の後肛から指を引き抜いた。
止めてくれるのか、と淡い期待が頭をよぎる。
けれど彼は懐から小瓶を取り出して、僕の前にそれを翳した。
(あの時の……)
最初に、幽閉室で使われたものと同じ容器だ。
終わらない。この行為はまだ終わらないのだ。
その中のピンク色の液体を見て、ハリルの言葉を思い出す。
「何、する……の?」
『そろそろ、奥も広げようか』と、そう彼は言っていた。
奥とは…………これ以上奥など、あるのだろうか。
「ハリルっ……!!」
僕の不安など御構い無しに、僕の口にまた実が含まされる。
「……っ!!」
いっきに三粒実を入れられ声が篭る。
ヒヤリと後肛に冷たくて固い感触が。
液体を塗られたのではない。
小瓶の口を直接充てがわれたのだ。
「むぐっぅ……っ! んっぅーー!!!」
実が口いっぱいに入っていて、言葉は出なかった。
水分量の多い実を複数噛めば、溺れそうになるほど果汁が溢れる。
腰を高く持ち上げられたせいで、ピンクの液体が入った小瓶は嫌でも視界に入る。
ハリルが小瓶を左右に振ると、コポッと音を立て、ほんのりと冷たい液が中に入ってくる。
「口が止まってる。こちらの方がうまく飲み込めてるぞ?」
そう揶揄され、左右に振られた小瓶を今度は上下に動かされた。
「んぐっ……ぅう……」
ビクビクと身体が痙攣する。
苦しさと、恐怖と快楽で、身体が強張り大きく震えた。
液を浸透させるためか、暫くハリルは僕の腰を掲げたまま後肛を弄り続けていた。
僕の頭はまだ今の状況についていけないでいる。
口の中の実がなくなると同時に、次の実が入れられる。
とっくに満腹になっていて、咀嚼するのも嫌になっていた。
「ハリル……もう、お腹いっぱい……」
次の実をを口に入れられる前に、そう訴える。
しかし、間髪入れず実はまた口へと押し込まれる。
涙を流してイヤと訴えるのに、彼は全く聞き入れてくれない……。
後ろも我慢の限界だった。
小瓶だけでは、物足りないと訴えるような動きで、キュゥゥっと、後肛が締まる。
僕のものも完全に勃ち上がり、雫を零し続けていた。
もうあさましいと、恥ずかしいなどと感じる余裕もなく、新たな刺激が欲しくて身体が痙攣する。
身体は全く言うことを聞かず、もどかしさだけが駆け巡る。
ハリルに助けを求めるように視線を送った。
しかし、ハリルがその手に持っていたのは――――
「!!!!!!!!」
ハリルは、あの緑色のウネウネ動く物体……セシルの花を、僕の中に押し入れようとしていたのだ。
「んぁあっ!? んぅーー!!!!」
指よりも凶暴な、太いソレはゆっくりと中に入り込んでくる。
「痛くはないだろう?」
もどかしさで疼いていた体に、嫌悪と同時に強烈な快楽が走る。
無数の突起が沢山ついたセシルの花は、奥へ奥へと入り込むたび、良いところを擦って行く。
連続で与えられるその刺激に、僕のモノは今まで以上に反応を示す。
「んぐっ……ぅぅうううっ!!!」
ポタポタと、雫が零れ落ちる。
折り曲げた体勢で、自分自信でもその反応が良くわかった。
「んぁっぅーー!!!」
しかし、羞恥に気を止めてはいられない。
どんどん奥に入っていくその物体は未知の領域へと達しようとしている。
「そろそろ、指では届かない所にくる」
紡がれた言葉が理解できない。
また唇に、実を充てられる。
「大丈夫だ。この大きさは初めてだが……今まで何度もしている」
「ぅんぁっ……ひぃっ……ぁああ!!!
口の中のものが飛び散ることなど気にせずに僕は叫んだ。
(何度も……?)
夜な夜な忍び込んできた事を、ハリルはもう隠しもしない。
「ひぃぃ!! ひぃぁああああああ!!!」
(助けて! ヤダ!! 怖い!!)
蠢く動く物体は、僕の中の最奥で身体を苛む。
(ダメ……ソコは……)
頭が真っ白になった。
「いあぁぁぁああああ!!!」
ハリルの手が僕のモノに伸ばされ、後肛の刺激と同時に激しく手淫される。
「可愛い……イズミ」
何度も上下にこすられ、亀頭を捏ねられる。
腰が痙攣しているのにも関わらず、後ろの物体はゆっくりと未知なる最奥への刺激を続ける。
「やぁあっ!! ぅぁ……っ! ぁああ……っ!」
触れられたことのない場所で、それは蠢き続ける。
恐怖以上に、快楽に支配されるのだ。
「やぁっ……やぁあ……! もっ……いっちゃっ……」
初めは優しかったハリルの手も、高みを目指すように激しくなる。
「やぁぁああ!!! もぉやぁぁあ!!!」
叫ぶ僕の口に、またセシルの実が触れる。
ハリルは両手が塞がっているから……口で咥えて実を充てがわれた。
ならいっそ、このままキスしてくれればいいのに。
「食べ終わるまで、ずっと続ける」
けれど、凄い近い距離でハリルは意地悪く笑うだけだった。
唇が合わさらなかったことが辛かった。
僕の首や胸をハリルの唇が愛撫されると、気持ちいのに、切なさと苦しさが湧き出てくる。
嬌声を上げ、泣き叫びながら咀嚼し、嚥下を繰り返す。
(つらい……もぉやだぁ……)
激しく喘ぎながら、切なさに身悶える。
(食べ終わるまで、終わらない……)
無理矢理口に含まされる実も、施される行為も、どちらも限界だった。
「あっ……ぁあんっ……」
『イズミがココを舐めてくれと言ったら……許してあげよう』
ふと、もう一つの条件が、頭を掠める。
「ぁ……ハ……リルぅ……」
身体は熱いのに、自己嫌悪で心が冷えるよだった。
解放されたい一心で、彼に許しを求める。
「ハリル……ぁ……僕の……」
恥ずかしさで、嗚咽が漏れる。
「僕の……を、な……めて……」
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