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「いたっ!」
「ほら、力を抜いて・・・。」
浅く入り込みグルっと円を描きながらほぐしていく。その動きは馴染みのあるものだったから、少しだけ不安が減って息を吐き出した。
よどみなく繰り返される抽出は、恐怖と羞恥を抑え込み肌が熱く変わってくる。
【 ニュチャ、ヌチャ 】
【 ニュチ、ニュチ 】
聞こえてくる卑猥な音が体内で増幅して、頭を痺れさせる。漏れる吐息は明らかに変わっていた。
二本の指が中をさぐり、入口を広げ奥をかすめる。
それなのに、ほしい場所に刺激がない。
その動きに焦れて、指を奥まで導こうと自ら腰を振るのに逃げを打たれる。
まどろっこしい愛撫に気が狂いそうになり、かわりに股間を床に擦りつけた。
「だめ、今日はわたし以外触れない。もちろん君もね。」
身体を横向きにされて、刺激を取り上げられて泣きが入った。
「ヤダ・・・・碧さん。どうして。おねがい・・・。」
「かわいいね・・・。じゃあ、もう一本増やしてあげるよ。」
バラバラと動く指。だから・・だから、そこじゃなくて。
「スーツを乱して、下だけ裸だよ。お尻をわたしに突きだしてヒクヒクさせて・・・指を咥えこんでね。
ものすごく厭らしい・・・。気持ちよくなりたい?ねえ、してほしい?」
「して・・・ほし・・。」
焦らされる愛撫、不自由な拘束と暗闇。淫靡な音だけを拾い続ける聴覚。
そしてそれを強いているのは、何より大切で愛する人。
その不具合とジレンマは自我を降伏させるに充分だった。
「もう・・・何をしてもいいです。貴方になら・・・何をされてもいい・・・。」
体中の力を抜いた。
すべてを貴方に委ねます・・・。
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