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2ページ目 7 弟side
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「……ぁう……んっ…んぅ…んっ。」
兄貴の頭の下に手を入れて少しだけ上を向かせるようにして唾液を注ぎ込むようにキスをする。
合間合間に漏れる声がどこか苦しそう。
兄貴、怒ってたな。まぁ当然か。
寝ている間に縛られて、俺にいいようにされていたんじゃ仕方ないか。
起きない兄貴が悪いんだけどね。
「ん゛ーッ、ん゛ーーーッ!!」
顔を離してやると大きく息を吸い込み、縛られた両手はそのままに身体を横に倒して盛大に噎せていた。
唾液が喉に絡んだのだろう。そういうように仕向けたのは俺だけど。
「兄貴、動かすと痛いでしょ?」
「ゴッホゴホ!!はぁ、はぁ。」
目の端に涙を滲ませて荒く息を吐いている。
「ほら、ちゃんとやって兄貴。」
「んっ!」
息が整ったのを見計らってくいっと顎を上げて唇を塞ぐ。
今度は拙いながらに舌を突き出してきた。
それに自分の舌を絡めてぢゅ、と音を立てて吸いあげる。
「お利口さん。」
頬を紅潮させて、涙目で俺を見上げる兄貴の頭を撫でてから優しく、味わうようなキスをした。
兄貴はキスが下手だ。
もう何度もしているのにいまだに息継ぎが下手でたまに顔を上げてやらないと苦しそうなくぐもった声を出す。
気道を少し塞ぐように上を向かせなくてもよく噎せているし、唾液の処理ができてなくて、口の端から流れ出る。
だから毎回苦しさに頬を紅く染めて涙目で、まるで誘っているかのような顔をする。
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