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弟が、離れて行ってしまった。
どうして何でもないなんて言ってしまったのだろう。
時計に目をやるとちょうどお昼時だった。
部屋は綺麗に片づけられていた。
俺が寝ている間に買い物にでも行ったのであろうか。ガサガサ音がする。
気付いてくれないかな、なんて期待をしながら首を弟の方に向けているがこちらを振り向く気配がない。
「け、けーた。」
「ん?」
ちらりと目線をこちらに寄越した。
「啓太、トイレ行きたい。」
「駄目。ソレ治まるまで待って。」
恥を捨てた懇願を一蹴される。
俺から視線を外して再び作業を再開し始めた。
「ソレ」を治めに行きたいんだよ…!!
他のことを考えて意識を逸らそうとするも、なかなか集中できない。
それどころかどんどん熱が集まっていって欲望が身体を支配している。
ちらっと弟を盗み見るとねぎを刻んでいた。
もう、限界だった。
出来る範囲で身体を捩じって性器をシーツに擦りつける。
「んっ……は…はっ…。」
なるべく声が出ないように押し殺す。
火とか水の音で聞こえていないかもしれないけれど。
縛りつけられた状態で腰をくねらせながら緩い快感を求める姿はさぞ浅ましいであろう。
だけど、そんなことには構っていられなかった。
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