アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2ページ目 11
-
「あ、兄貴ちょっと待ってて。」
「ふぇ?」
急に離された弟と俺の間に銀の糸が引く。
弟がパタパタと流しのほうに向かう。
まだ起き上がってすらいないのに心身ともにくたくただ。
ガサガサ、というビニールの音とぽちゃんという水の音、ピッピッピッという電子音がした。
すぐに戻ってきたはずなのに、俺は長い間待たされていた感覚になっていた。
「兄貴イきたいんだよね?」
「ん…イきたい!イかせて…。」
こんなこと言いたくもないのに。
自分でも気持ち悪いと思うくらい甘ったるい声が出た。
「可愛い。兄貴。」
身体がおかしくなってしまったみたいだ。
するん、と頬を撫でられただけなのにゾクゾクするくらい気持ちがよくて無意識にその手に擦り寄った。
「あんまり煽るのやめてくんないかな。夜までもたない。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 228