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「お前よく飲めるよな。」
置かれたどんぶりの前にどっかり胡坐をかき、冷蔵庫から水を取り出してコップに注いでいる弟に皮肉たっぷりに言う。
コップを傾けながら弟がこちらに視線を寄越した。
静かにコップを置き、ゆっくりとした足取りでこちらへ歩いてくる。
無表情。
小学生の時は表情がコロッコロ変わって可愛かったのに反抗期が始まったあたりから仏頂面になってしまった。
それでも雰囲気とか目の動きとかでなんとなく何考えているのか分かるんだ。
今みたいにたまに分からないけれど。
怒った?けど、怒りたいのは俺の方だ。
俺の目の前にしゃがみこんできて、至近距離で視線がぶつかる。
本当、綺麗な顔をしている。
天使の輪ができるくらいに髪の毛はサラサラの真っ黒なストレートで、大きめの瞳は真っ黒で吸い込まれそう。
まつ毛は長くて、眉は凛々しく鼻筋が通っていて唇は紅をしているように赤い。
弟の手が、俺の後頭部を首を固定してきた。
「ぅ…。」
綺麗な顔が近づいてきて唇を塞がれる。
弟が体重を掛けてくるから俺は後ろに倒れるように仰け反る。
俺の後ろにはすぐベッドがあって少し上を向いた状態になったところで弟の口から生温かい液体が注ぎ込まれた。
「ぅえ、!ゲホッゲホ!!」
自分の意思に関係なく突然喉に液体が伝っていき、噎せる。
多分、さっき水と一緒に飲まされたのは俺の精子。
そう思うと気持ち悪くて堪らない。
その味を忘れるためにラーメンを頬張った。
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