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2ページ目 21 弟side
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暗所に目が慣れてきていたため、すんなりと電気を付けて冷凍庫から買ってきたものを取り出し、兄貴の元へ戻る。その間兄貴はじっと音のする方に顔を向けて全神経を集中させていた。
先程と同じ位置に腰を下ろし、ガサガサと音を立てながら袋を開ける。
兄貴は特に怯える様子もなく音にじっと耳を傾けていた。
開封したものの先端を兄貴の口に押し当てると、きゅっと口元を引き締め、ぴくんと身体を揺らした。
「口開けて。」
唇に塗りたくるようにして押し込むと兄貴が少し口を開け、それの正体を確かめるように赤い舌が白いものをなぞった。
「アイス…?」
兄貴の言う通り、バニラ味の棒アイス。
帰ってくる間に溶けてしまったようですでに柔らかくなってしまっていた。
口に押し込む際、唇に当たっていた部分が削れて、溶けたものが重力に従って垂れている。
その姿が艶めかしくてゾクゾクする。
「兄貴、歯、立てないでね。」
白くて、少し太めのアイスを咥えたままこくこく小さく頷いた。
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