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2ページ目 28 弟side
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兄貴は絶対に俺を拒絶しない。
俺を好きだと言ってくれた。
だけど、きっと好きの重さが違うんだ。
だから俺にはいつも余裕がない。
俺だけを見ていてほしいから。
だから俺は必死で兄貴を縛りつけようとする。
兄貴に怖い思いをさせてしまった。
嫌われているなら、それでもいいんだ。
俺のモノでいてくれればそれだけでいい。
俺だけを見ていてくれればそれだけでいい。
だけど、そうじゃないから。
兄貴が俺を好きでいてくれるなら嫌われることはしたくない。
でも俺だけのモノでいてほしい。
小さいことに嫉妬して、醜い独占欲に支配される。
いきなり手を引かれて前のめりになったところで兄貴に抱きしめられた。
「もー自分からしといてそんな顔すんなよな。」
毎回毎回そうだ。
兄貴は優しいから、俺を許してしまう。
いっそのこと拒絶してくれれば、こんなに苦しい思いをしなくてすむのに。
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