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「やだ、じゃねぇだろ。」
ビクン、と勝手に身体が強張った。
頭の中にかかっていた靄(もや)が、一瞬にして晴れた。
こめかみに、冷たい汗が伝う。
「何回も教えたでしょ。……こういう時は何て言うんだっけ、兄ちゃん?」
散々教え込まれた刺激に、身体が従順に反応を示す。
くるくると乳輪をなぞられ、ビクビクと身体が震えた。
奥歯を噛みしめて耐える。
言いたくない。こいつを悦ばせることなんか、言いたくない。
「やぁっ!!」
きゅ、と尖りを摘まれて大きく身体が仰け反った。
「やぁっ、あっ、あっ、あああぁっ!!」
摘まんだり、引っ掻いたり、爪で嬲られ、いきなりの強い刺激に悶えた。
目がチカチカして、もう何も考えられない。
「ほら、言って?」
「あっ、あっ、……いっ、きもちぃっ、きもちぃよぉ、けぇたぁ!!」
言いたくないと、つい先程まで思っていたはずなのに。もう俺は意思すらも保てないのか。
「こんなに物覚えが悪いくせによく今の大学受かったよね。それとも汚いおっさん相手に股開いたの?俺から離れるために。…ねぇ、兄ちゃん?」
「あんっ!そんなわけないっ!!やだっ、も、許してッ!!」
そんな事実あるわけがないのに。
それを知っていてこいつは俺を貶めるためにこんな事を言うのだ。
そして、否定すると問答無用で殴られる。
「どうして俺から離れたの。ねぇっ、ねぇっ、ねぇ!!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッッ!!!痛いッ!!痛いッ痛いッ!!!ごめんなさいっ、ごめんなさいッ!!!」
鼻からは血が出て、口の中も切れたのだろうか。血の味がする。
涙で視界が滲む。
弟の顔が、歪んで見える。
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