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4ページ目 27 弟side
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「俺のこと、殺そうとしたでしょ。」
身体を少し離して兄貴の目を見る。
俯いて目を合わせようとしなかった。
「兄貴。」
大きく身体を跳ねさせた。
「俺を見て。」
「………。」
顔を逸らしたまま、目線だけこちらに寄越した。
上目遣い。計算してんのかな。もしそうなら今すぐヤってる。
兄貴にそんなテクニックがあるわけがないって分かっているからしないけど。
「いい子だね。」
髪を撫でると戸惑いの色を隠せない目で俺を見た。
仕方ないかもしれない。今までなら殴ってたから。
「兄貴、俺のこと殺そうとしたでしょ。」
同じ質問を繰り返して3回目にしてようやく応えがかえってきた。
兄貴の頭が、縦に揺れた。
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