アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4ページ目 30
-
何度も何度もキスをされた。
舌も入れられたし、それ以上のことだってされた。
女子じゃあるまいし、今更キスくらいどうってことない。
「早くしてよ。」
低い声に催促される。
「目、閉じて…。」
見つめられたままではやりにくくてそう言うと渋々ながらも目を閉じてくれた。
我ながら女々しいなと思う。
されることはあっても俺からしたことはない。
改めて目を閉じられると緊張する。
意を決して唇を引き結ぶ。
身体を屈めてゆっくりゆっくり弟の顔に近づけていく。
息がかかりそうな距離まで近づいた。
近くで見ても綺麗だな、と思う。
まつ毛長いな、なんて思っていたらパチッと目が開いた。
「じれったい。」
バッと身体を起こす。
腰に激痛が走って顔を歪めた。
「何してんの、あんた。」
「う、るさい…。」
顔が赤くなっていくのが自分でも分かって手の甲で口元を隠した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
77 / 228