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5ページ目 1 弟side
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真横から兄貴の唇に口を付ける。
起きないから、もう一回。
何度も何度も啄むようにキスを落とし、兄貴に跨って口を開かせ、舌を差し入れた。
苦い苦いビールの味。
「ほら、ベッド行けよ。……チッ!」
机に突っ伏している兄貴から半分ほど残ったビールを取り上げ、ベッドに寝かせた。
残っているビールどうしようか。
以前流しに捨てたら「お前なんか嫌い」、と怒りだして俺に背を向けて隅で小さく丸まって不貞寝したことがあった。
翌日、俺がビールを捨てたことだけ覚えていた。
ラップして冷蔵庫でいいのかな。味落ちてそうだけど。
「ん゛ーッ!」
いかにも不機嫌なくぐもった声を喉から出したから顔を離して解放してやった。
眉間に皺を寄せて、そっぽ向かれた。
今日は一段とブッサイクな顔をしている。
兄貴の飲み散らかした空き缶の片付けもしなければならないし、俺ももう眠い。
兄貴の上から退こうとした時、髪を引っ張られた。
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