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5ページ目 2 弟side
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「お前しつこい。」
ぐーっと髪を引っ張られて、痛い。
滅多に目を覚ます事などないのだが。気持ちよく眠っているところを邪魔されて機嫌が悪いご様子。
「ゴメンって。今日はもうしないから。」
「嘘だ。」
酔っているから、手加減がない。
「本当。だから手離して。」
「お前なんか禿げちゃえよ。」
充血した真っ赤な目をとろんとさせて、薄ら笑いを浮かべてながらぐいぐい俺の髪を引っ張っている。
ぷち、と髪が抜ける音が聞こえる。
一人で飲んで、いつの間にか寝ている兄貴だけれど絡んでくると相当ウザい。
翌日酔い潰れている時のことは全部忘れているのだから達が悪い。
「ねぇ、啓太。お前のせいで変な気分になっちゃった。」
髪を掴んでいた手が今度は手首を掴んだ。
そして、下肢に誘う。
「舐めて。」
「…………は!?」
「ほら、早くして。」
…嘘だろ!?
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