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6ページ目 5 弟side
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「ぁあ……は、…はぁ、…。」
荒い息を吐きながらぐったりベッドに身体を預ける兄貴。
ずっと押さえつけていた左手首には赤い手形が付いてしまっていた。
「も、終わりだろ?抜けよ。」
素っ気ない冷たい言い方。
するのはいつも俺のタイミング。
だけど一回イったら終わり。それが約束だった。
兄貴のナカから出て行く時、いつも虚無感に襲われる。
先程まで身体を繋げていたのに、目の前に兄貴がいるのに、急に孤独になったみたい。
「けーた。」
額に汗を浮かべながら優しい声で俺を呼ぶ。
兄貴の手が俺の髪を撫で、頬を撫で、愛おしそうに右耳を愛撫した。
「兄貴…。」
「ンッ。」
唇を合わせると、拙いながらも舌を突き出して懸命に応えてくれようとしてくれる。
兄貴の両手が俺の頭を抱き、こうして虚無感を満たしてくれる。
「今日はどうしたの。」
俺の髪を梳きながら兄貴が困ったような顔をして笑う。
兄貴の手は気持ちいい。心地よい。
俺の一方的な行為なのに、兄貴は俺を受け入れて、許して、甘やかしてくれる。
そんな兄貴が眩しくて、俺はこの人の目を直視できない。
とても綺麗で、澄んでいて、優しい優しい目をしている。
「Tシャツ…。」
「ん?…あぁ、これ?」
腹までめくれ上がった自分の着ているTシャツを赤い手形の付いている手が掴む。
「そっか、お前のだっけね。ごめん。」
そこには、白い液体がべったり付着していた。
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