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行為の後、弟はいつも寂しそうな顔をしている。
まるで誰もいない世界に一人ぽつんと取り残されたかのような。
不安げに眉を寄せて、どこか思いつめた目をしている。
今にも泣き出しそうな弟を見ていると何をされても全部許してしまいたくなってしまうあたり、俺はこいつに甘いのだと思う。
「あー痛って。けーた悪ぃ、肩貸して。」
汚れてしまったから着替えなければならないし、何よりシャワーを浴びたかった。
身体を起こそうとしたら弟によってベッドに引き戻された。
「………啓太?」
「ッ、ごめん、兄貴。」
切羽詰まったような声で言い、片足が持ち上げられた。
「!待って!!もう無理ッ…!」
弟を受け入れたばかりの蕾に、再び硬さを取り戻した弟の欲望があてがわれた。
目を覚ますと、空は青とオレンジの綺麗なグラデーション。
夜とは違う服を着ていて、身体は綺麗になっていた。
「さっきイったばっか!!もう無理だって!!」
弟の下で身を捩り、なんとか脱出を試みる。
弟の腕を振り切って這い出ようと四つん這いの体勢になった時、穿き直したズボンと下着を同時に剥ぎ取られぐっと性器を握られた。
「ぁ…っは…。」
イった後特有の気だるさに襲われ、さらに男の弱点を握られたのではひとたまりもない。
一気に身体から力が抜けて肘をベッドについた。
「優斗…。」
「あぁッ!」
背を丸める俺の上に弟が覆い被さってきて耳元で低く囁かれるのと同時に体内を暴かれる。
耳元で興奮した獣のような荒い息を聞いた。
弟の舌が俺の首筋を這い、耳を犯す。
耳朶をピアスごと甘噛みされ、肩に噛みつかれ激痛が走る。
性器を握る手は俺を高みへと昂ぶらせていき、反対の手はシーツを握る俺の手を上から強く握りこんだ。
激しい律動は絶えず繰り返され、身体が崩れ堕ちないように保つのがやっとだった。
「優斗、優斗。好き。あんたは俺のモノだ。愛してる。優斗ッ。」
「ああ゛ッ!あ゛ッ、あっ!!」
知ってるよ、そんなこと。
荒い吐息混じりに弟は何度も何度も俺の名を呼び、好き、愛してるを繰り返した。
体内に入っているモノが膨張して、熱いものが吐き出されたのをゴム越しに感じた。
俺もまたシーツに白濁液を吐き出して、そのまま意識を失った。
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