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7ページ目 26 弟side
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やはりドアを閉め忘れていたようだ。
兄貴の部屋へ行くとベッドの上で丸まっている猫と、床に尻餅をついた兄貴がお互いに見つめあっていた。
「何やってんの。」
部屋に踏み込むと兄貴がこちらを振り返り、猫は兄貴のベッドで目を閉じた。
「ねこっ…!猫が!!」
寝ぼけているのか、ゆうたを指差しながら「猫猫」言っている兄貴可笑しくて仕方ない。
「大丈夫だよ。何もしなければ噛みついてこないし。」
兄貴の横を通り過ぎ、ベッドで眠る猫に近づいて優しく頭を撫でた。
「お前、なんかご機嫌だなぁ。」
「そう?さっき優子さんにも言われた。それより朝ご飯あるけど食べる?」
「う、ん。……あれ。」
立とうともがいているが足に力が入っていない。
やがて自力で立つことを諦めたのか、ベッドの方へ這っていき腕の力で立ちあがろうとしていた。
そんな兄貴に後ろから近づいて行き、横抱きにする。
「ッ!ちょ、下ろせ!!」
腕はしっかり俺の首に抱きつき、足はじたじた小さく抵抗させている兄貴が可愛い。
「ねぇ、兄貴。昨日のこと覚えてる?」
兄貴の動きがピタッと止んで恐る恐る俺を見上げる。
「昨日のあんた、すっげぇ可愛かったよ。」
そう言ってやると、兄貴の顔がみるみる紅潮してゆく。
「おま、俺に何しやがった!!」
残念。この反応は覚えているかと思いきやそうでもなかったらしい。
「ゆーと、大丈夫?」
「ふ、二日酔いかな…。あはは…。」
嫌がる兄貴を背負ってリビングへ行くとガキが心配そうに兄貴を見上げて、兄貴は苦笑いをしていた。
朝食を食べた後、ガキに「首に赤い痕がある」、と指摘されたことを「蚊に刺されだよ」、と苦し紛れに言い訳をしていて、その近くで優子さんが刺すような目つきで兄貴を見ていた。
・ ・ ・ ・ ・
「啓太揺らさないで…。気持ち悪…。」
「え゛。頼むから俺の背中で吐くなよ!!」
お粗末さまです!
前作「選択」で猫を拾った時から書きたかったネタです!
猫を怖がるお兄ちゃんと、猫にはしゃぐショタ。なんだかんだ猫馬鹿な弟。ほのぼのした話を書きたかったのでエロは泣く泣くカットです。皆様のご想像にお任せいたします。もしかしたら書くかもですがその時はよろしくお願いします<m(__)m>
しばらく不定期更新が続くかと。安定するまでかなり時間いただくかもです。スミマセン(-_-;)
完全に自己満足なこの作品、読んで頂いて感謝感謝です!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
たつみ
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