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「ぅ…ぅぅ。」
何の前触れもなく唇が重なり、舌が割入ってくる。
縛められている両手で弟の胸を押すが、その力は微々たるものに過ぎない。足が絶えずシーツを掻くが何の抵抗にもならない。
青臭い。
まるで俺の出した精子を擦りつけられるように舌を舐め上げられ、絡みついてくる。
「ぅぇ…不味。」
口の中を引っ掻き回されようやく解放され、顔を顰めると弟がニヤッと口元を歪めて笑った。
「ご馳走様。」
「…ッ、馬鹿。」
弟の親指の腹が俺の目元を拭い、瞼に唇を押し当てられた。
うっとりとした表情で俺の髪を撫で、右耳を弄りながら額、眉間、頬、唇にキスして、鼻のてっぺんを甘噛みしている。くすぐったくて堪らないのだが好きなようにさせてやった。
やがて満足したのか俺の上から退いた。
早く口を漱ぎたい。
半ば無理矢理出された自分の精液を飲ませるだなんて、我が弟ながら趣味が悪い。
俺の足の間に戻った弟は先程持ってきて、すっかりベッドの上に忘れされていたボトルに手を伸ばした。透明でどろどろした液体を手のひらに落とし、手を開いたり握ったりしてにちゃにちゃ粘着音を立てていた。
「…このままするの?」
いい加減、手を解いてほしかった。
「たまにはこういうのもいいでしょ。」
そう言う弟はどこか楽しそうだった。
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