アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11ページ目 4 弟side
-
右手でローションを温めながら左手は肩にかけた兄貴の右足を抱き、白い内腿に俺の印を刻んでゆく。息を詰めて、小さく身じろいだ。きっとくすぐったいのであろう。時折漏れる声が色っぽい。
まだ少し早い気もするけど、もう限界。
さっきからずっと股間がズボンを押し上げていてキツイ。なによりも早くひとつになりたかった。
早く、この人が欲しい。
握っていた右手を開くと人肌に満たない、生ぬるいローションがにちゃ、と卑猥な音を立てた。秘部に中指を当てるとぴくんと兄貴の肩が跳ねて、全身を強張らせたのが分かる。
指を挿れる時、少し力が必要だったが少しでも入ってしまえば後は楽だ。
「ッあ、ぅん!!」
苦しげに声を発し、小さく暴れた。かかとがシーツを掻き、右足が俺の背中を蹴る。
「まだ慣れないの?」
「あっ、あ!!やだっ動かさないで!」
「大丈夫だから。力抜いてて。」
「アッ、むりっ!嫌だッ!!」
担ぎ上げている太ももを押さえ込みながら指の抜き挿しを繰り返し体内を暴くと年甲斐なく目尻に涙を浮かべ、ぎゅっと爪先を丸めて身体を強張らせていた。何度繰り返してもこの行為には慣れないようだ。
そんな兄貴が愛おしい。
肩から兄貴の足を下ろし、指はそのままに兄貴に覆い被さると潤んだいっぱいいっぱいの眼差しが縋るように俺を見つめる。
余裕のないこの仕草、表情、視線。
全部全部、俺だけのモノだ。
前で括られた両手が、俺のシャツを引いた。
まるでキスの催促をされているかのよう。
兄貴が俺を求めてくれているのだと、自惚れてもいいだろうか。
そうではないのだと分かっている。いつも兄貴はシーツを掴むか、枕を抱きしめてやりすごす。両手を縛められてそれが出来ない今、この行為はそれらの代わりに他ならない。
顔を近づけていき唇を重ねた。
肯定してくれているかのように兄貴の舌がせわしなく動いた。気を紛らわせることに必死な兄貴はいつも以上に積極的に舌を絡めてくれる。
「ん!んぅ、んっ。」
兄貴の両手は皺が出来るくらいに強くシャツを握り締めた。生温かい、柔らかな舌が擦り合い、くちゅくちゅ軽い水音を立てる。
「気持ちいい?」
「は、…けーた…。」
答える代わりに唇を突き出し、「もっと」とねだっていた。
初めは積極的な兄貴に戸惑ったが今では嬉しくて堪らない。
もっと、俺のことを求めてほしい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
136 / 228