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「んぶ、かは!…ぅえ、ゲホッ、ゲホゴホ!!」
苦しいし、苦いし、顎は痛いし、口の中は青臭いし、最悪だ。咥えたモノの先端から出たものが喉の奥にも飛び吐き気に見舞われた。こんな苦しい思いをして、頼んでもいないのに俺のモノを咥えてくる弟が理解できない。
「ちょっと兄貴大丈夫!?」
「ん゛、だいじょ…ゲホ!!」
崩れ堕ちて蹲る俺の背中を弟がしゃがみこんで擦ってくれた。弟の手を払い、少しの間噎せた。目の端に涙を浮かべた状態で深く息を吐きながら弟を振り返る。弟は心配そうな顔で俺を見ていた。
俺の背中に添えられようとしたが行き場を失った弟の手首を掴み、引き寄せる。唇と唇がぶつかった。唇を薄く開き、弟の下唇を舐めると弟が身体を引いた。
「…何?」
「キス。お前好きだろ?ほら、口開けて舌出して。」
「嫌だよ、汚い!」
弟が俺から逃れようと立ち上がるが、すぐ後ろには本棚がある。右手首は俺が捕まえているし、足首まで下がった体育ズボンが足枷になってそれ以上身動きできなかったようだ。左手首も捕まえ、弟に体重を預けるようにして立ち上がる。顔を近づけると弟が引き攣った表情を浮かべ目線だけこちらに残して顔を背けた。
「けーた。俺とキスするの、嫌だ?」
「嫌じゃない…!けど、嫌だよ!!汚い!!」
支離滅裂。普段無表情な弟が必死な顔をして嫌だ、汚いを繰り返す様子がおかしくて仕方ない。
「自分で出したものだろ?」
いつもされるみたいに舌を出して口の中の精液を見せつける。ぐっと口を噤んで俺の舌を凝視していた。
「嫌だ、本当に嫌だ、兄貴…。」
「やめてもいいけど、これからキスしてやらないしさせてやらない。それでもいい?」
眉間に皺を寄せてじっとこちらを睨んだ。
「舌出して。」
弟はおずおずと唇の間から真っ赤な舌を覗かせた。
「もっと。」
いかにも嫌そうな顔をして、羞恥か怒りかに顔を赤くする弟の舌の表面にまるで塗りこむかのようにして舐め上げる。往生際悪く身体を引こうとする弟の両手首をぎゅっと握り、棚に押し付けた。
「え゛、う゛!んん゛ッ、ん゛!」
嫌悪感丸出しのくぐもった声。力が入り過ぎて身体はガチガチだった。顔を背けるのも許さず、逃げ回る舌を追い駆け、弟の口腔を引っ掻き回す。
ようやく観念したのか、弟の方から舌を絡めてきた。身体からふっと力が抜け、手首を離してやるうと一歩踏み出し、俺の背中に腕を回した。誰もいない図書室でくちゅくちゅという舌の絡み合う音だけが響いている。
「は…。」
顔を離すと、とろんとさせた瞳に見つめられた。俺たちの間を引いていた糸が切れて弟の顎を汚した。もの欲しげな目で見られて、これ以上はやばいと思った。
「ちょっと待ってて。」
腕を振りほどき、弟に背を向けた。
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